2009年11月9日月曜日

民泊2:ミニカーの男の子

あなたは、”民泊”ってご存知ですか。

民泊とは一般の民家に宿泊させてもらうことですが、
わたしの知人の一組のご夫婦が知り合いの家に泊めていただく際に、
とてもほほえましい経験をしておられますので、
ご紹介いたします。



ある家庭は、母、娘二人、息子一人という構成でした。

その家の男の子は、民泊のために提供している部屋を
ノックもせずに無断で開けてしまいました。

そして、そのことが母親の耳に入り、男の子は
厳しく注意されてお客さんに謝ってくるように言われました。

それで、その男の子はお客さんのところに来て、
ポケットに両手を突っ込んだまま少し斜に構えつつ
うつむき加減で口をもごもごさせながら
「*っきは、どうも#いま@んでした」と
謝りました。

それをきっかけに、男の子とお客さんは仲良くなり
いろいろと打ち解けた話をするようになりました。

そして男の子は、家にお風呂が無いこと、
お風呂屋さんに行くときはまだ小さいので
母親と二人の姉に連れられて”女湯”に入ること、
また、女湯に入ったことをまわりの男の子たちに
からかわれていやなことなどを話してくれました。

それで、お客さんのご主人は、男の子を連れて
近くの温泉に行き、”男湯”に二人で入りました。

そして、二人で湯船につかりながら、趣味の話や
大好きなミニカーの話など男同士の会話を
楽しみました。


そのとき、男の子はいろいろな経験をしました。
はじめて、”男湯”に入ったこと。
父親のような男性と男同士の会話をしたこと。
男の子にとっては、もうたまらないほど嬉しかった
に違いありません。


数日後、お客さんがその家を出て行くとき、
男の子は、お客さんに「これあげる」と言って
何かを手渡しました。

それは、ピカピカの大きなミニカーでした。

それで、お客さんは、
「これは、大事なものだから、君のために
 取っておきなさい。僕は、こちらのミニカーを
 いただこう」といって少し小さめのミニカーを
指さしました。

しかし、男の子は、
「このミニカーは、僕が持っている中で、
 一番大切にしている宝物ものです。
 だ・か・ら、あげるのです」と言いました。

お客さんは、満面の笑みを浮かべて
「そうか、では、いただこう。大切にするね」と
言って受け取りました。


それから数年の歳月が流れましたが、
今でも、ピカピカの大きなミニカーは、
そのときの思い出とともに
お客さんの”宝物”として机の前に飾られています。



あなたは、

一番大切な”宝物”を快く

誰かにあげることができますか。

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