移動距離においてナンバーワンといわれていました。
しかし、先頃の研究調査によりますと、1年間のうちに
北極と南極の間を約8万km以上も移動していることが
判明したようです。
これまでは、キョクアジサシは北極圏側で巣造りを行い、
夏の終わり頃に南側へ飛び立ち、そして、南極地方で
南半球での夏の時期を過ごし、その後、再び北に向かって
飛び立つというルートで、その全長は、およそ3万5千
kmと考えられていました。
けれども、今回の調査により北極と南極の間をまっすぐ
飛ぶのではなくS字を描くように飛ぶことや、また、
今までの計測の2倍もの距離を移動しているということが
分かってきて、どうやら、キョクアジサシの最長不倒距離
は確定のようです。
しばらくは、この飛行距離の記録は破られることはない
でしょう。
しかし、ここでキョクアジサシの特異な習性に関して、
素朴ですが大きな疑問が沸いてきました。
それは、
どうしてそれほど長い距離を移動するのでしょうか?
どうして飛んでいく方向が分かるのでしょうか?
どうして飛び立つ時期が分かるのでしょうか?
どうして迷子にならないのでしょうか?
また、
途中で断念する者はいるのでしょうか?
途中で仲間割れはしないのでしょうか?
他にも、
時計に代わるものを持っているのでしょうか?
地図や方位磁石のようなものを持っているのでしょうか?
カーナビもないのに誰かが引率してくれるのでしょうか?
さらに、
反対側の極地まで行かなくても、
近くのどこか別の場所でもよいのでは?
いろいろと疑問をあげだしたらきりがないようですし、
徹夜になりかねませんので、ここで少し整理しますと、
疑問は幾つかの要素に分類できるようです。
1.渡りをする目的
2.渡りをする時期
3.渡りをする方法
これから、数回に分けて上記の疑問について
わたしなりに考えていきたいと思います。
最初は、「渡りをする目的」についてですが、
「環境」と「繁殖場所」を求めてというのは同じ分類と
みなして、もう一つは「食糧の調達」として考えて
みます。
まず、「環境」に関しては夏の終わり頃の移動ですから
寒さを避けるために移動する、つまり、冬の到来を
いち早く察知してより暖かい場所へ移動することが
考えられます。
しかし、その場合は生態としてちょうど良い気候で
あれば他の場所でもよいわけでして、わざわざ遥か
遠くの反対側の極地にまで行く理由が見つかりません。
それで、もう一つの「食糧の調達」と仮定しますと、
渡りの途中に餌場のようなところでしばらく滞在する
という行動とも一致するようです。
そうやって考えてみますと、キョクアジサシが往復8万
キロもの渡りをする目的は、どうやら「食糧の調達」に
あると言えるかも知れません。
渡りの目的らしきものが識別できて、ああよかった・・・
しかし、ここで別の新たな疑問が生じてきました。
それは、どうやって餌がある場所が分かるのかという
ことです。
この疑問は、次回へ・・・
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